足場工事について
<足場工事の仕事>
建設中の建物が灰色のシートと金属の骨組みでおおわれている光景は、だれでも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
金属の骨組みは足場と呼ばれ、2m以上の建築物での作業時に設置されます。
足場工事はその足場を組み立てて設置する作業を担います。
現場の状況に合わせ、どのように設置を行っていくかの計画から資材の運搬、施工、解体までを一貫して行う作業になります。
<足場は工事の安全対策と効率アップに必要不可欠>
建築現場に足場を設置することには、職人の方々の通路を作って作業の効率を高める狙いの他に、安全性の向上という大切な理由もあります。
灰色のネットや足場を設置することで、工具の落下や近隣への塗料の飛散などをある程度防いだり、軽減したりすることができます。
また騒音対策にも一定の効果があるため、足場は職人の通路という他に、安全性を高める防護壁の役割もあるのです。
<足場職人のキャリアステップ>
現場仕事は手元という見習いの段階から始まります。
先輩職人に付き、必要な物資の運搬などを行うアシスタント業務が、手元の主な役割です。
その後、実際の組立作業や解体作業を徐々に任されるようになっていきます。
一人前の職人として数年働くと、「職長」という立場を任されるようになります。
足場組立の計画や安全管理、作業の手順などを総合的に指示するのが職長で、現場のリーダーとして活躍します。
部下に指示を出し持ち場を決定することもこの仕事の役割なので、現場全体を作り上げる立場になるので、責任感も増え、やりがいがあるポジションです。
<どんな資格が必要?>
足場工事には自動車の運転免許が必要となる場面が多いです。
資材を運ぶ際に必要なのも自動車ですので、運転免許は取得していると便利でしょう。
また重たい資材を移動させる際にはフォークリフトの免許やクレーンへの荷物の取り付け・取り外しを行う玉掛けの資格も重宝されます。
さらに、3年の実務経験を経て国家資格の「足場の組立て等作業主任者」を取得すれば、責任者として活躍することもできます。